レンタルDVD鑑賞日記その41。

 23日の深夜に鑑賞。こまちの小説を巡る第16話に、“純情乙女”の本領発揮な第17話、生徒会長・かれんの私生活に新聞部員が密着する第18話の3篇。

 この辺になるとスタッフが完全にキャラクターを掴んだようで、多少無理があってもキャラクターの魅力だけは完璧に引き出せるようになってます。どーあっても話が外に拡がらないのは本来戦うヒロインとしてどーなん、という気はしますが、愉しいので別に構わないのだ。そして巻を追うごとにどんどん初期のクールさが薄れているかれんが可愛いったら。

  • 『テシス 次に私が殺される』(Pony Canyon)

 何故かスペイン映画ばっかり観ていた気がする今週、特に24日は午前中にもう1回『REC/レック』を鑑賞、夕方から劇場で続篇を観る前に、更にアレハンドロ・アメナーバル監督の出世作である本篇も観ていたのでした。

『オープン・ユア・アイズ』『アザーズ』と終盤のどんでん返しで話題を攫った、という印象が強かったので、先行する本篇もそんな感じかと思いきや、なかなか犯人が判然とせず、ギリギリまで混乱が続くサスペンス充分な仕立てでした。少し卑怯な気はしますし、かなり間延びした雰囲気があるのが残念ですが、それでも後半の際限のない逆転の繰り返しは凄い。あまり奇を衒わない演出もあって、ごく正統派のスリラーという趣でした。既に大家の風格さえ感じるほど。

  • 『食人族』(JVD)

 そして今日、夕方に鑑賞したのがこれ……『テシス』のあとにこれを観るって、我ながらなんと悪趣味な。別に狙ったわけじゃなく、届いた順に観ただけなんですけど……。“緑の地獄”と呼ばれる土地に住む、人肉食の習慣のある部族を取材に行った若者たちが行方不明になった。彼らを追って現地入りした研究者たちが回収したフィルムには、世にもおぞましい光景が映しだされていた……

 テーマ自体が“やり過ぎ”を扱っているとはいえ、実際に映画を作る側がやり過ぎっつーのはどうなんだろう。亀の解体とかアレすぎる虐待シーンとか、幾ら説得力を持たせるためでもあそこまでやる必要あったでしょうか。序盤が秘境探検ものの懐かしい演出パターンを守っている分、終盤の擬似ドキュメンタリー部分のリアリティが増しているとか、失踪した若者たちの関係者に対するインタビューがそのままドキュメンタリー部分での行動の伏線になっているとか、感心するところもあるんですが、あらゆる意味で悪趣味のそしりは免れない出来になってしまってます。これはこれで画期的な、映画史に名前を残す作品ではあると思うんですが、もー少し遠慮が欲しかったねー。

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