「96時間」シリーズ“イッキ観”試写会atスペースFS汐留

 本日は試写会です。試写状1枚につき2人まで入場可能だったのですが、届いたのが一昨日だったので、こんなギリギリに誘うのもアレかと思い、はじめからどなたにも声をかけず一人でお出かけ。

 会場は、久々のスペースFS汐留。ここはスクリーンサイズも座席のコンディションも良好なので、試写会の会場としては好きなところのひとつなのですが、如何せん当たらなきゃ来ることが出来ないので、縁がないとずーっと間が空くことになる。

 上映作品は、リーアム・ニーソンが家族愛故に暴走する父親を熱演、これ以降アクション俳優として存在感を発揮するに至った記念碑的作品の続篇96時間 リベンジ』(20世紀フォックス配給)。しかも今回の試写会は、トークイベントに加え、前作と2本立てで実施する、という豪華なもの。

 上映に先駆けて行われたトークイベントに登壇したのは、井筒和幸監督と、ライムスターの宇多丸のお二人。辛口で知られる井筒監督もこのシリーズはお気に入りのようで、何故か『007/スカイフォール』をディスりつつ今回の続篇をやたらと持ちあげる。たんびに宇多丸氏が「『スカイフォール』の悪口はやめなさい」と諫める、というのが何度か繰り返されてました。

 本篇上映前ゆえ、ネタばらしなしでやたらと気遣いながら(気遣っていたのは宇多丸氏だけだった、という気もするが)話されていましたが、それでもさすがに映画評論で活躍しているふたりだけあって、鑑賞時のポイントをうまく拾って解説してくださったので、あとで観るときに実に参考になりました。確かに、屋根の使い方については『スカイフォール』より本篇のほうが優秀だと思う。それは認める。

 お二人が退席したあと、いよいよ本篇の上映。基本的には別作品として楽しめますが、続けて鑑賞するとリンクが非常に巧みです。前作の魅力、キモをうまく採り入れて、更に新しい面白さを演出する心意気がいい。『トランスポーター』に続いて、またしても続篇監督に起用されたオリヴィエ・メガトンの硬質な演出も、ブライアンのキャラクターと噛み合って、これまでになく快調です。正式な公開は来年1月11日ですが、これは快くお薦めできる――出来れば、この試写会と同様に2作品連続で上映する企画をもっとあっちこっちで積極的に実施してもいーのではないでしょうか。

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