レンタルDVD鑑賞日記その515。

 やっぱりこれも『ほん呪』出身スタッフの絡んだ怪奇ドキュメンタリーです。ゴミ捨ての際に何気なく撮影をしていると異様なものが捨ててあるのに気づいてしまう“指定の袋”、女性がネットにアップするために撮った写真に映り込んだものの背景を探ろうとする“自撮り”、恋人と共に潜入した廃墟で摩訶不思議な体験をする“世界線廃墟”など7篇を収録。

 ネットで一時期流行した“意味が分かると怖い話”の映像版みたいな企画なのかしら、と思ったら、基本はやっぱり怪奇ドキュメンタリー。ただ、動画をベースにすることにこだわらず、写真やSNSの書き込みなども取っかかりにしているのと、少しだけひねった結末があるのが興味を惹かれます。

 ただ、“意味怖”というタイトルに惹かれて観るような人間が想像するものとは隔たりがあるので、率直に言えばいまいちという印象は拭えない。“自撮り”などは構成も考慮されているがゆえの面白さがある一方で、もしかしたらスタッフが仄めかそうとする背景が別にあるのかも知れないけどいまいち伝わってこない話もあって、意味が分かって感じる怖さよりは観終わってのモヤモヤ感のほうが強いのが残念です。

 前後篇で描かれる“世界線廃墟”に至っては、最後に“2巻に続く”と出てしまって、思わず画面に向かって「何じゃそりゃ」とツッコんでしまいました。これ、2巻でよっぽど慄然とさせてくれるか、何らかのかたちでスッキリした結末が用意されてないと、低い評価になりそうです。早めに返却して次を借りてこないと落ち着かんな、こりゃ。

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