レンタルDVD鑑賞日記その661。

　昨年7月にリリースされた『『Not Found 39 －ネットから削除された禁断動画－』を鑑賞。社員研修で起きた惨劇“薪割り”、演出補・杉本による在野の宇宙研究家HAYATO氏への取材第３弾“ＡＤ杉本はなぜ宇宙を目指すのか 完結篇”、企業面接の自己ＰＲ動画流出から始まった事件を追う前後編“奇妙な面接”、など全６篇を収録。
　とりあえず演出とカメラマンはいちど杉本をこってりと叱った方がいいです。肩入れするのはいいけどもうちょっと現実的にものを見ろよ。ていうか、そもそもお前たちは私を笑わせたいのかあきれさせたいのかどっちだ。
　今回見応えがあるのはやはり前後篇の“奇妙な面接”です。いわゆる怪奇現象は起きていない類の動画ですが、経緯が面白い。映画さながらの成り行きが不自然とも言えるものの、説明がつきそうで追うのが難しい疑問を残しているのがなかなかに秀逸。そもそも、こういう前提があって、相手の車に乗る、というのはかなりあり得ない気はしますが、まあそのくらいは許容しよう。
　しかし、全６本中、いわゆる非現実的な事象を捉えた映像が“車内にいたのは”１本きり、というのは個人的にはちょっと寂しい。このシリーズの括りからすれば、そうしたあり得ない動画よりは冒頭の“薪割り”や“ＶＲゴーグルを装着したまま…”みたいなほうがあっていいのも確かですし、そういうのが採り上げられるのがこのシリーズらしさではありますが。
　シリーズもいよいよ40巻を目前にして、完全に作風が固まり、唯一無二になってるのも確か。演出担当のズレた思考に苛立って、観るのを避けてた時期もあるんですが、このまんまダラダラと観続けることになりそうだな～……。