レンタルDVD鑑賞日記その693。

 今年3月リリースの『闇動画24』を鑑賞。かつて自殺が多発した場所を取材するため訪れた記者たちが遭遇する異変“パチンコ店”、YouTubeで公開するはずだった企画の動画“廃墟ドッキリ”、女子大生ふたりが曰く付きの別荘で異常な事態に襲われる“別荘”の全3篇を収録。
 やっぱりもうフェイクであることを隠さないスタンスに移行したっぽい。もう完全に、主観視点スタイルによるホラー・オムニバスの体です。
 デモそのつもりで観る限りはじゅうぶんに面白い。間に挟まれた“廃墟ドッキリ”はシンプルな怪談の趣ですが、“パチンコ店”と“別荘”は短いなかにひねりと意外性があって、恐怖も緊張も味わえる。
 ただ残念なのは、3本収録していて、ぜんぶが廃墟、或いは曰く付きの場所を訪ねる、という種子で揃ってしまっていること。フェイクならばなおさらに、そこからもうちょっと様々なシチュエーションを採り入れてくれれば良かったと思うのですが。
 同じ廃墟で撮影された複数の映像を巡るシリーズは終わり方が微妙だったものの、個々のエピソードはなかなか面白いので、今後も視聴継続します。映画のほうではこういうホラーの流行がだいぶ治まってきたようで、あんまりお目にかからないものですから、このシリーズはむしろ私にとってけっこう貴重なのかも。

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