最近はもう毎週のように平日でも映画鑑賞に出かけてますが、さすがに平日にハシゴをするのはこれが初めて――映画サービスデーだからと言って、勢いに任せて立て続けに観たことはありますが、計画的にしかも平日というのは例がない。それもそれも日本映画テレビ技術協会会員証の恩恵があるからで、今後も二・三ヶ月に一回ぐらいはやりそうな気がしますが生暖かい目で見守ってやってください。
劇場は二作ともシネスイッチ銀座。ここはふたつスクリーンを持っているのですが、時間割を調べたところ極めてギリギリのタイミングで一方の最終回ひとつ前と最終回とを立て続けに鑑賞できると気づいたので敢えて挑戦してみました。その分、現地入りの時間がかなりギリギリになり、のんびりする暇がなかったのがちょっと辛かった……やっぱり五分はゆっくりと座ってプログラムに目を通す余裕がほしい。
一本目は、本国フランスであの『アメリ』をも凌駕する大ヒットを記録しサントラは150万枚を売り上げ、今年度アカデミー賞で外国語映画部門・主題歌部門の候補作ともなった話題のドラマ『コーラス』(日本ヘラルド・配給)。感動大作かと思っていたら、意外と地味でしかしじんわりと沁みてくる佳作でした。予告編でもインパクト充分だったボーイソプラノのジャン=バティスト・モニエの美声と繊細な容貌が素晴らしかった。詳しい感想は後日、ここいらに。
場内が明るくなると、荷物を抱えてすぐさま上の階へ。あいだが五分ではやっぱりのんびりする暇もありません。慌ただしく鑑賞した二本目は、『2046』のウォン・カーウァイ、『オーシャンズ12』のスティーブン・ソダーバーグ、イタリアの巨匠ミケランジェロ・アントニオーニの三人が“性”をテーマに共作したオムニバス『愛の神、エロス』(東芝エンタテインメント・配給)。『コーラス』が老若男女問わず沁みる正統派のドラマなら、こちらは映像表現であることにストイックな正統派の映画。たぶん参加した監督三人いずれにとってもベストの仕事とは言い難いでしょうが、訴えかけるものと感じるものの極めて多いお得な一本。詳しい感想は後日、こっちのほうに。
……さて、また感想と格闘するか。昼間小説も読み終えているので、宿題三本……
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