記念すべき30回目は、昨年の雪辱。

 相変わらず切羽詰まった毎日ですが、でも映画は観る。感想はあとまわしにしてでも観る。特に午前十時の映画祭は週替わりなので、後悔しはじめたらキリがないのだ!

 いちおう作業を、区切りのいいところまで昨晩中に仕上げ、早めに昼寝をして、夕方からお出かけ。スケジュールの兼ね合いもあって、ほとんど毎週お邪魔しているTOHOシネマズみゆき座へ。

 鑑賞したのは、サム・ペキンパー監督作品、その内容故に“西部劇にトドメを刺した”と言われる傑作ワイルドバンチ』(Warner Bros.配給)。実は今年《赤の50本》のなかで、最も楽しみにしていたのがこれです。昨年末あたりから急激に高まった旧作鑑賞熱に浮かされるうちに、どうやら思っていた以上に、西部劇というのが私の性に合っている、と気づき、午前十時の映画祭上映作品の中で自分が押さえねばならない1本はこれだ――と悟ったときには既に六本木での上映が終わっていたわけで。DVDで借りる、という衝動に懸命に抗い待ち続けていた順番なので、どれほど多忙でも逃すわけにはいかない。

 で、実際に観てみて――やっぱり私好みでした。トータルでは『ガルシアの首』のほうがより好きではあるのですが、描写のいちいちが突き刺さってくる感じがたまらない。何ら教訓を残さない、全然ハッピーでもない、しかし一種透徹したものを感じさせる。ああ、もう大好き。劇場で観られて良かった。

《赤の50本》はこのあと、昨年鑑賞したジョージ・ロイ・ヒル監督の2作品が続きます。2回観てもいいくらいなのですが、多忙かつ他にも観たいものが山積しているなかで、2度目の作品を組み込むのはきついので見送るつもり……だいいち、今週末から六本木での上映が再開するのですが、いきなり『風と共に去りぬ』『ドクトル・ジバゴ』という長尺のものが続くので、他にねじこみよーがない。

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