まずは昨晩、慌ただしく更新を済ませたあとの話から。
メインイベントは新耳袋トークライブですが、その前に何か一本映画を観るのが私の習い。ものがものなのでなるべくホラー映画を選ぶようにしていますが、折良く本日は最高に適した作品の公開日に当たっていたので、迷う余地はありませんでした。
劇場は初訪問の新宿オスカー。とは言え、内装は前に入ったことのある同じ建物の系列劇場とほぼ同じ。迷宮みたいな作りも、へたって座り心地の悪いシートもほぼ同じ。音響設備も、演出意図とは思えないノイズが随所に入っていて耳障りでした。スクリーンが座席最前列から観てもかなり奥まったところに設置されているので、どの位置からも画面が見やすいのが唯一の救い――何せ、観客の質もいまいち良くないのだな、新宿のレイトショーは。予告編が始まっても会話の音量を落とさないし、変なところで笑ったり座席を移動したりするし。いや移動するのは構わないが廻りに配慮する素振りぐらい見せろというに。
それはさておき作品は、実在した怪奇ドキュメンタリー作家・小林雅文が失踪する直前に残した作品と、その後に発見されたテープを素材に撮影し直した、という体裁の虚実綯い交ぜになったホラー『ノロイ』(XANADEUX・配給)。異様な雰囲気を漂わせた予告編や予備知識などからかなり面白いのでは、と期待を寄せていましたが、期待以上の薄気味悪さ。少なくとも今年いっぱいに鑑賞したホラーではトップクラスの出来、これまでに鑑賞した作品のなかでも上位に含めたい傑作でした。冗談でも何でもなく、こういうのがいちど観てみたかったのです。詳しい感想は、「作中のトークライブの舞台は、このあと訪れた場所でした。」からどうぞ。……内容もさることながら、これがけっこう厭だった。よりによってあんた……。
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