『ARIA The ANIMATION』第六話 その 守りたいものに…

 アリス大放出、寮のルームメイトにして三大妖精の最後のひとり・アテナ及びまあくん初登場、の巻。

 原作の読者として不安だったのは、アテナ先輩が舟歌の達人だという設定がどれだけ反映されているか。その心配をのっけから払拭してくれました。ええやないかアテナさんー。三大妖精で歌の達人のくせにドジっ子! 原作通りではあるが動いていると妙な感動が。ちなみに声を当てているのは川上とも子ですが、歌のほうは河井英里が担当している模様。主題歌『ウンディーネ』の作詞や劇場版『A I R』のエンディングテーマを担当した方ですな。

 お話もほぼ原作通り、のはず。相変わらず原作がなかなか手出し出来ないところに隠れてしまっているようで確認できませんが。しかしそんなことに拘りなく観ていられるクオリティの高さは健在です。

 原作通りはいいんですが、それにしても不思議なルームメイトです、このふたり。かたや徹底したドジっ子で、かたや独特の感性を持った完璧主義者。その調和が醸しだす不思議な空気に、珍しく灯里がペースを乱されてます。まあ、実のところ灯里とアリシア藍華と晃も、揃うとかなり変わった空気であることには違いないんですが、初登場ゆえクローズアップされると余計に不思議さが際立つわけで。

 ただ、今回はちょっと臭いアングルや演出が目立ちすぎていた気がします。もともと台詞が臭いのはこのシリーズの特徴ではありますが、それを丁寧に演出で包んでいたから誤魔化せていたのであって、今回その辺がやや雑だったように思います。それでもトータルでは充分頑張っているので、とりあえず不満には感じなかったのですが、やや課題の残る出来だったかも。

 ……ところで、これも原作を読んでいたときから疑問だったんですが……まあくんって、本当に猫? アリア社長も謎の生き物ですが、更に謎だぞこれ。

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