二週間ぶり、一話飛ばしての第七話。でも第六話は深夜に放送するそうな。……いちおう、少女漫画誌に載ってるんだよな、これ。
それはさておき、今回は女優の話。演技力を買われて大物舞台女優の養女となり、後継者として育成されていたはずなのに、実際には日々異様に厳しい指導を受けさせられて苛立ちを募らせていた。復讐のために地獄通信を利用するが、「地獄に堕ちる」という契約に二の足を踏む。それなら自分の伝手で、と考えるが……
ああ、やっと脚本が目を醒ました。怨みを晴らそうとする側の態度に対して探りを入れる、というかたちで四人組の登場する意味が添えられているし、話にも動きがあって、終盤の意外な(と言っても、慣れた人なら簡単に予想はつきます)展開もちゃんと活きている。
但し、終わってみると、別に四人が何かを仕掛けた訳ではなく、第三者の行動によって変化が生じているため、相変わらずあいの仲間たちが絶対に必要というわけではなかったのですが、その筋書き自体は、安易に人を恨むという行為を戒める方向にも働いているので、アニメ作品としては決して間違っていない。これ以前の話で四人組がそれぞれの存在感を示していたなら、もっと説得力は増したんですけどね。
クライマックスの報復シーンも、たぶんいちばんの出来だったと思われます。正直馬鹿馬鹿しいやり口ではありますが、その馬鹿馬鹿しさが今回の成り行きには似合っている。特にあいの登場の仕方と最後の台詞は、これまでと違った味わいがあって良し。
しかし、物語がシリーズ中では出色の出来だったのに反比例するかの如く、作画レベルはかなり低下してます。あちら立てればこちらが立たず……もう、駄目な何かに取り憑かれているとしか思えないんですが。
お話的にはさほど駄目を出すところがなかったし、作画レベルの低下はある程度までテレビアニメの宿命とも言えるので、今回はまあ良しとしましょう。とりあえずもう一回観る。MXテレビでは火曜深夜に放送されることになった第六話も、なんとか観てみる……五分ぐらい『エンジェル・ハート』と重なっているのだが、なんかネタとしてこっちを録画しておいたほうがいいような気がしている私なのだった。
コメント
こんばんは。
「地獄少女」の第6話を観られるのでしたら、ぜひとも第7話の予告編もチェックしてくださいね。
いつもと違う予告編だったので不思議に思っていたのですが、今回のストーリー展開の重要な伏線が張られていたのでした……。
(あるいは、イレギュラーな放映だから予告編があるのか心配ですが)
うーん、さすがにあの放映スケジュールでは予告編は入れないでしょう。確かに今回のストーリー展開ならば、予告編のテンプレートをどう使っていたのか、却って興味が湧くのですが。
いやそんなことより一人囃子さんがこれを観ていらっしゃったとゆーのにちょっと驚いてますが。