『かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜』第2話 彼女は彼女であることを自覚した

 宇宙人による性転換の事実が世間に認知され、一躍時の人となってしまったはずむ。しかし当人とその周辺の人々の悩みは、親しい人物がいきなり男から女になってしまったことのほうが大きいのでした。

 今回初登場のOPに、ものすごーい違和感を覚える。はずむの仕種が、どう見ても生来の女の子なんです。基本的に女の子っぽい側面のあった男の子、という設定だったにせよ、あそこまで可愛い子ぶった仕種をさせては変。あくまでイメージ映像、という捉え方をしても変。そんなに固いことを言う必要はない、と解りつつも、どーも個人的に気持ち悪くて仕方ないのです。

 作画や話作りについては、先週の時点で予感した通りの状態。安定はしているけど、決して高レベルではない、とことん堅実志向の作りです。アニメの文法を踏襲していて、著しく引っかかるところはないけれど、ところどころ喉の小骨の刺さったような違和感と、むず痒いような物足りなさがあります。かと思うといきなりデッサンの乱れた画も混ざるし、しばしば演出の呼吸はおかしくなるし。

 前半はそんな感じでちょっとだらだらしてましたが、後半はなかなか面白かった。こういう性転換ものは昔からありましたが、本気で女の子の生活を学ぶ過程を描いているのはあまり多くない。女性として生きていくことに妙に前向きな幼馴染みの姿に困惑するとまりの描き方も丁寧で好感が持てました。マスコミの対応が大袈裟すぎるのは、まあお約束ということで。

 三角関係の最後の一角・やす菜は傍観するのみで動かず、更にラストでわけのわからんふたりを出したところで幕引き。方向性が明確になるのにはあと二話ぐらいかかるので、もうしばらく様子見ってとこかしら。

 ……にしても、明日太は不憫やなあ。

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