『まんが日本昔ばなし』第十三回

  • 『豆つぶころころ』

 正直で働き者のおじいさんが、転がっていった豆を追いかけると、地下に安置されたお地蔵さまの姿。たった一粒でも礼はしなければ、とお地蔵さまはおじいさんにあることを教える。言葉に従ったおじいさんがたいそういい目を見たと知った隣の欲張りじいさんとばあさんは、同じ道を辿って一儲けを企むが……

こぶとりじいさん』と同類の報恩譚。欲をかいてはいけない、という話ですが、むしろ「人の話はよく聞け」ということを諭しているようにも思います。何をした結果なのか考えようよ。しかし実質的に盗みを促しているお地蔵さまってどうだろう。

  • 『あさこ・ゆうこ』

 交流の途絶えた東の村と西の村。あるとき、東の村はとんちに長けたあさこという娘を使って西の村にとんち勝負を挑もうと画策するが、実は西の村にもとんち名人のゆうこという娘がいる。あいだに位置する山の頂上で合流したふたりは、よく似た境遇に意気投合し、勝負ではなく自分たちの知恵でふたつの村を仲良くさせようと思い立つ……

 知恵がある、というのは問題の本当の所在を知っていることに繋がる、という話。とんち名人という個性を発揮する場面がなかったのが構成として物足りなく思えますが、『まんが日本昔ばなし』の尺にそこまで求める方が無茶というものでしょう。こういう大仕事を子供がやり遂げてしまう、“お話”ならではの快さがミソ。

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