日は2ヶ月にいちどのお楽しみ、タイタンシネマライブでした。
折角のやや遅めの時間、スケジュールが組みやすいので、いつもなら何かしらハシゴしてきます。しかし昨日は、やめました――観たい作品は幾つもあるけれど、優先順位が高いものほど噛み合わず、唯一絶妙だったのは『Michael/マイケル』――そりゃあ観る気はある、しかし、初日ではない。マイケルの人気は今でも高いし、作品的にも評価が高く、初日から混雑するであろう作品の初日に潜り込むほどの度胸はないし、私にとってはそこまで優先順位は高くない。あと、スケジュール的にはまあまあいいけど、その合間に食事する場所にはちょっと困りそうだ、というのもありました。
思案の末、結局今回はシネマライブだけ鑑賞することにして、上映開始30分くらい前にTOHOシネマズ日比谷に到着……実は、もうちょっと早く来るべきかなー、と思いつつ、時間を持て余すことを危惧して、この程度に留めたのですが、結果としてはやっぱりちょっとギリギリでした。売店、タッチパネルとモバイルオーダーにして、処理速度が速まるかと思いきや、何だかんだで注文から10分以上は待たされます。多すぎると、従業員が飲食の提供に注力していても、やっぱり目詰まりを起こすらしい。
ともあれ、何とかドリンクバーとポップコーンを確保して、直前映像が始まる前には着席できました。
ただ、劇場限定映像は最近、あんまし無理に観る内容でもない。冒頭に、タイタン芸人の決まり文句を使った楽曲コンテスト結果発表の告知がちょっとだけあって、そのあとは最近お馴染みの上海おこめマーケット・杏仁のナレーションによる鑑賞のうえでの諸注意。とはいえ、これが終わると基本的に場内は暗くなるので、目安には使える。
オープニングを挟んで本篇スタート。トップバッターはタイタン若手枠、初登場のレーズンダイナマイトです――が、正直、ちょっと早かった気はする。キャラクターはすごくしっかり立てているけれど、間の取り方がいまいちで、なかなか笑いにならない。中盤以降、反復で若干笑いが起きるようになりましたが、クセの強すぎるツッコミでテンポが狂って、爆発力を欠いてしまった。先輩・キュウに近いテンポなので、もっと間を細かく調整すれば化ける可能性はあるけれど、今回はちょっと出るのが早かった、という印象。
2番手は久々登場、弁護士芸人の藤元達弥。『ギリ笑』が終わってしまったので、お目にかかる機会がなくなって気にしていたので、久々に観られて嬉しい。例によって法律をテーマにした歌ネタで、タイトルは『色んな裁判官』。さもありなん、という話もあれば、ちょっと驚きの情報もあって、笑えつつも勉強になります。
続いてはあさひ。厳しく演技指導しているけれど、何か、と思っていたら、無茶苦茶タイムリーで納得のいく題材でした。特定の知識がないと伝わりにくい、けどマニアックすぎない線をうまく突いて転がしてました。
4番手はまんじゅう大帝国。“晩餐会”を巡るネタ。本筋はドレスコードについての議論なんですが、無茶苦茶なのに妙に納得してしまう論理展開が見事。笑っているんだけど、気づけばねじ伏せられてます。一時は田中が普通のツッコミになっていましたが、このところは初期の、ツッコミのふりをしてどちらもボケ倒す、という風味をうまく蘇らせて、堂々とした仕上がりになってきた。
ここで本日最初のゲスト、サルベース。友達の家を訪ねた高校生がある事実に気づいて激しいツッコミに転じていく。先にちゃんと観客に「あれ?」と思わせて、そこを的確にツッコむことで笑いに転換する。終盤の捻りも絶妙で、とても面白かった。このトリオをちゃんと観るのはたぶん初めてだと思いますが、覚えておこう。
続いてもゲスト枠、豆鉄砲。こちらは序盤から若干キレ気味のボケが、一発で世界観に引き込み、あとはひたすら怒濤。明らかに乱暴な論理展開なんだけど、随所で笑わされるし、最後には正しいことを言ってるような気持ちにちょっとなってしまう。こちらも見事でした。
次はたぶん、ネコニスズ……何故“たぶん”かというと、メモを取るのに失敗して、相前後した春とヒコーキの字が重なってしまったから。なので順番は違うかも知れませんが、ともあれネタの説明をしてしまうと、“赤ちゃんの子育て”です。近頃、ネコニスズは舘野のあのキャラのまんまで社会生活を送らせたらどうなるか、というシチュエーションを掘り下げる手法を続けてます。これだと確かに活きる、けどそろそろ窮まってきた気はします。今回は面白かったけど、次はどうする。
そしてたぶん続いてが春とヒコーキだったはず。ぐんぴぃがコンビニ強盗として登場するのですが、そのあと別の怖さが襲って来るネタ。ひねりつつも、現実社会のリアルをちゃんと組み込んでいるので、クレイジーなのに諷刺っぽさもある高度な作りになってます。確かに警察には捕まらないけど、駄目だよ。
で、この2組に続いてはシティホテル3号室です。今日日よくある、地方への移住、というシチュエーションですが、こちらもクレイジーだけど微妙にありそうで恐くて可笑しい。亮太みたいなこと、やってる人が実際にいても不思議じゃない気がしてしまう。
10番目はキュウ。ぴろの「UMAを見た」というシチュエーションの滑稽さで攻めていくかと思いきや、清水のツッコミからすぐに話が変わってきます。そこからの展開、個人的にはものすごーくツボでした。キュウがよくやる言葉遊びとはまた違うけれど、まさにキュウらしいシュールさ。オチがむしろ“みんな思ってた”という着地なのが却って意外でした……オチてはいたけど。
次は脳みそ夫。キャラ名の朝キリンサッポロ子、だけでも何がやりたいかよく解る。もちろん視覚的には更に明白です。基本的にはいつも通りだけど、一部、観客を巻き込もうと試みるあたりはちょっと面白かった。本人もお察しの通り、映画館は誰も付き合ってなかったよ。
続いてはまたゲスト枠、久々登場の三四郎。今回、全体的に重たかった空気をイジりつつ入っていったネタは、相田が「横綱になりたい」と言い出す、という趣向。相田の実像と仕事ぶりを、設定と重ねてイジり倒していきます。それにしても、彼らのネタの締め方は、粗っぽいけど有効です。終盤がドタバタしていても無理矢理締めくくることが出来る。
ここでタイタン若手&中堅枠の大トリとして登場したのは、河本太――まさかの、ピンである。ウエストランドの相方・井口浩之は現在、W杯関連の番組で海外にいるため、急遽、初めてのピンネタです。何をするのかと思ったら、キャラクターを作ってのフリップネタ。まあ、コンビの片方が急遽搾り出すアイディアとしてはありがちなんですが、問題はそのキャラ名が“アンパイヤバンパイヤ”だということ。世の中で見かけるシチュエーションがセーフかアウトか判定する、という構造なんですが、タイタンライブの常連ならみんなこう思うのです、「お前が審判すんな」と。しかも途中で、乗用車絡みのネタまで出してきちゃうから尚更である。頑張ってネタを出したのは評価するけど、この人には荷が重かった。
このびみょーな雰囲気のなか登壇したのは、こちらも久々出演の南海キャンディーズ。吉本の劇場ではときどきネタをしているそうですが、他の場所では久しぶり、しかも今回、おろしたての新ネタらしい。山里の“カリスマ性が欲しい”という導入のさもありなん、という印象から、しずちゃんの超越的なボケが矢継ぎ早に繰り出されてくる。山里がだいぶ緊張していたようで、若干まごついていた感もありましたが、ネタとしてのクオリティと際立った個性はさすが。
大トリ前は毎度お馴染みBOOMER&プリンプリンです。今回の犠牲者は『名探偵コナン』……まだ劇場版最新作がかかっているのによくやる。いちおうミステリとしてはありがちなネタも盛り込んでいるけれど、基本的にはいつもの茶番である。おかしなもので、こういう緩さでも、毎回出されると、なくなったら寂しいかなー、と思ってしまう。
大トリはいつも通り爆笑問題。嵐のラストステージから『地獄に堕ちるわよ』、阿部慎之助監督の件からW杯、あのちゃんの件に《スターウォーズ》最新作、そして問題になっているマンジャロまで、最近の時事ネタをしっかりと網羅していきます。しかし、今回も噛んだりまごついたり、が細かにあったので、たぶん来週の『爆笑問題カーボーイ』できっと太田さんは愚痴り、キレるのでしょう。
だいぶ押したのか、エンディングトークはタイタンメンバーをまとめて呼び出すと、すぐにゲストを順番に紹介していく流れへ。まだ実績が乏しいのにタイタンライブに招かれたサルベースがマネジャーから威された、とか、三四郎の小宮が久々に滑舌の悪さを太田さんにイジられてちょっと嬉しそうだったり、色々展開はありましたが、いちばん笑ったのは、南海キャンディーズの山里が太田さんに言ったことである――これはたぶん、来週の『爆笑問題カーボーイ』で太田さんが言及すると思うので、ここでは略します。
次回は8月28日――カレンダーを確認して、私はちょっと困ってます。もしかしたら久々に欠席するか、或いはとんでもないところで観てくるかもしんない。観られるかなぁ。
爆笑問題withタイタンシネマライブ#102 at TOHOシネマズ日比谷。
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