『闘牌伝説アカギ』第20話 希望と愚行

 観ているアニメの感想はひととおり書いているのにこれだけ単純に楽しみにしているから、と外してきましたが、なんか不自然な気がしてきたので今回から簡単に書きます。鷲巣マージャン二回戦、抜かれた血を補充せず金に執心する赤木の態度に次第に動揺を強めていく昭和の怪物・鷲巣。南二局も赤木優勢で進むかと思われたが、だが一瞬のうちに形成は逆転する――

 この作品の安定感は、実は作画枚数そのものは決して多くない、という事実に起因しているような気がします。麻雀や血抜きの機械などの小道具は3DCGを駆使し、ナレーション中心ゆえに口を動かす必要さえ最小限なので、キャラクターは止め絵中心でも構わない。あとは脚本と、優れた存在感を備えた声優陣を配することで支えている。

 それゆえ、冷静に眺めると紙芝居でしかないのですが、しかしもう話が圧倒的に面白いのでぜんっぜん気になりません。赤木は極限まで言葉も感情も抑えているのに、安岡とか仰木とかまわりが勝手に盛りあがって驚愕して震え上がっているのがなんかもう楽しくて楽しくて。

 そして今週はまた物凄いところで終わってしまいました。ああ来週が楽しみだ。

 ……ところで、語り手として重要な位置づけにいるのに、なんで公式サイトには仰木さんの紹介が載ってないんでしょう。キャラクターにも、スタッフ・キャスト一覧にも見当たりません。今回、ほとんど仰木さんが喋ってるだけだったのに……。

 余談ですが、いま真剣に、これの第一部のDVD-BOXを買うか否か悩んでます。……あれが一発で通ったら買おうかしら、景気づけに。なんで景気づけが『アカギ』やねん。

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