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はじめてのやのあきこ

矢野顕子 - はじめてのやのあきこ for iTMS - EP - そこのアイロンに告ぐ (Guest Artist: 上原ひろみ)

 YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS移籍後二作目となるアルバム――と呼ぶには若干曲数が少なめですし、セルフ・カヴァーなのでなんとなく楽をしているような印象ですが、しかし贅沢さではフルアルバムに匹敵すると言っても過言ではありません。基本は矢野顕子のピアノ一本、それに槇原敬之井上陽水といったゲストが一曲ずつ参加、ヴォーカルのみかせいぜいギターかハーモニカだけで共演する、というかたち。久々に矢野顕子のピアニストとしての表現力を証明するとともに、他のミュージシャンと絡んだときの驚異的な膨らみを見せつけた一枚。さきごろ発表したシングル『PRESTO』のピアノ独奏版も、躍動感はそのままによりしっとりと瑞々しくなり、新たな魅力を示してます。

 で、見出しに引用したのはそのトリを飾る一曲。ピアニスト・上原ひろみが共演したもので、ゲスト参加曲では唯一矢野顕子ひとりで歌ってます。それまでのまろやかに包み込むような演奏とは一転、瑞々しさや美しさはそのままに、ジャズの即興演奏にも似た緊張感の漂う演奏になってます。矢野顕子本来の持ち味とは異なりますが、わたしはこの演奏も好き。

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