本日の見出し

ニッポンの150cm

 ……すまん、考えている時間がなくて二日連続同じアルバムから引いてしまいました。まあ、出来がいいのでヘビー・ローテーションになっているのも事実だったりする。きのう引いた『六本木通り』にしても他の曲にしても、聴くほど印象が良くなっていくのが面白い。

 この曲は最初に発売されたミニ・アルバムにも収録され、鼻の穴おっぴろげて歌うクリップがあまりにも衝撃的であった実質的なデビュー作ですが、もう初手から見事に芸風を確立させているのが素晴らしい。最初はわりとストレートなロックと思わせておいて、サビに入ると突如転調して脳味噌の血管千切れるんじゃないかと思うような高音でタイトルを連呼する。2コーラスめが終わるとトリッキーさは更に強烈になり、こっちまで頭に血が上りそうな心地になる。そしてそんなハイテンションな曲想で綴られるのは、努力家だけど好きな相手にはまともに認識して貰えない女の子の悲鳴じみた叫び。そしてトドメのひと言は、「もう、どうしようもなく汗臭い/男らしい私を認めて!」である。こんなに説得力のある締めも珍しい。またそのいっそ潔いばかりのしつこさが、妙に可愛らしかったりもするのだ。なんど聴いてもいい曲です。

 当初、そのテーマとなる状況がRPGっぽくあったので、けっきょく『空の軌跡SC』中心だった今日にはぴったりだと思ったのですが、それ以前に視点人物の造型が『空の軌跡』の主人公エステルに近いイメージがあるのに気づいて自分で再度納得。

コメント

タイトルとURLをコピーしました