『ARIA The NATURAL』第3話 その 流星群の夜に…

 春先にしては少し寒い日。流星群が見られる、というニュースに関心を持つ灯里に対して、藍華は当初乗り気ではなかったが、久々に逢えた地重管理人・アルを、お鍋を奢ってもらったお礼と称して流星群見物に誘う。

 やっぱり作画が乱れ気味だなー。前シリーズ初期の神の如き作画が記憶に残っているせいもあってどうも不平が漏れてしまいます。――しかし、部分部分で押さえているあたりはさすが。待ち合わせ場所に赴く直前、商店のガラスを前に前髪を整えている藍華のアップとか、肝心要の流星群の場面などは見応えがありました。

 内容的には、原作の流星群エピソードに、前シリーズでやり残していた、アルによる重力講義のひと幕を挟んだという赴き。あまり無茶にあれこれ詰め込もうとせず、地道に描写を積み重ねていくやり方は堅実で好感が持てますが、反面ちょっと稚拙な台詞回しや演出が目立ちました。アリア社長が水滴に吃驚するところなんか、もうひとつタメがあったほうが活きたと思うのですが。その代わり、流星群見物の最中にヒメ社長を口説こうとするひと幕は良かった。声まで作ってるし。

 来週は、予告が郵便屋さんのショットだけだったのでちょっと判然としませんが、タイトルから推すに、ヴェネツィアン・グラス運搬の回をメインにするのでしょうか。ならば久々にゴンドラが活用されるはず。それはちと嬉しい。

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