人気ドラマ『ケータイ刑事 銭形舞』のチーフ脚本家・林誠人に殺人予告が届き、異様な状況で実行されてしまった。どういうわけか自分たちのドラマを撮影している世界に迷い込んでしまった舞(堀北真希)に五代潤(山下真司)、柴田(金剛地武志)の三人は、主要スタッフに疑いの目を向ける……
わーいメタだメタだー♪ トリックの出来や内容のリアリティという点では問題多々だったこのシリーズですが、遊び心という点では申し分なく、今回などはその稚気の骨頂に達したと言えるでしょう。スタッフ総出演、しかも主要登場人物であるプロデューサー、監督、チーフ脚本家、サブ脚本家も途中まで本人で、「学芸会的だから」という断り付きでいきなり俳優に差し替えるという荒技を繰り出す。丹羽多聞アンドリウ氏なんか本物は日本人なのに役者は外人だよ! 遊びすぎだよあんたら!!
トリックはこれまででいちばん手が込んでいてリアルでしたが、しかしやっぱり実現は難しい。舞が犯人に気づくきっかけも無理筋でした――自分でそう思わなかったんか脚本家。やけに生々しい動機には同情しますけど。
しかしまあ、そうしたトリックの非現実性と遊び心の融合が楽しい1話であるのは確かでした。何よりも面白いのはチーフ脚本家林誠人氏の実態、っつー気もしますが。逃げるために誘拐まで偽装したのかあんた……。
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