秋も深まり、長雨続きのこの頃は、お互いの部屋で勉強会を開くのが習いになっている三人娘。ちかごろ社内で視線を感じることが多い、と語る藍華は、自分のプリマ昇格が近いのだろうと得意になっている。それぞれの先輩の功績や通り名に想いを馳せ、自分たちはどんなプリマになるのか、と夢を膨らませる三人だったが……
このシリーズには珍しい、“毒”のきついエピソード。原作ではそれ故に評価していた話で、逆にアニメ版では使うのかどうか危ぶんでいたのですが、ほぼ真っ当に、忠実に描いているのには好感が持てます。無論、不快なムードで締めくくることはなく、この“毒”があるからこそ、後半で描かれる藍華と晃のあたたかな関係性が際立っている。原作にはなかった台詞を終盤で効果的に使っている脚色の技もなかなかであります。藍華を演じている斎藤千和の実力が発揮されている点でも注目。
但し、作画のクオリティは相変わらず微妙でした。肝心な箇所をちゃんと押さえているのはいいとしても、部屋の中にいるあたりの三人娘の崩れっぷりはどうだろう。映像的には、社長三匹の動きを見ているほうが楽しかった……ていうか作っている側も楽しみすぎだ。
シリーズとしては、灯里のメールに対するアイの返事がないのがポイントなのでしょう。前シリーズは終盤にオリジナルの幻想編を挟んで引き締めていました(最終回のグダグダさでぶっ壊れましたが)が、今回の鍵はちょっとシリアスになるのか?
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