ラストスパート突入。

 生憎の空模様ですが構うことなく映画鑑賞へ。

 いつもよりも更に早めの時間に出かけたのは、来週公開予定作品の舞台挨拶のチケットを確保するためでした。六本木まで辿り着いてみれば、同じ目的の人々が雨のなか列をなしている。都合30分ちょっと、傘を差しながら本を読んだりして時間を潰し、どうにかギリギリでチケットを確保。そしてそのまま目当ての作品を鑑賞してきました。

 鑑賞したのは、『父親たちの星条旗』に続く硫黄島二部作日本篇、アメリカが5日で片づくと思っていた戦いを36日の長期戦にまで引き延ばした栗林中将の戦略と、その下にいる兵士たちの群像を描き出した硫黄島からの手紙』(Warner Bros.・配給)。前作があの出来なので不安は抱いていませんでしたが、これまた文句のない仕上がり。とても海外のスタッフが撮影したとは思えないくらい的確な日本軍の群像を、洗練され成熟した演出と映像で描いています。全体での仕掛けなど用意せず、栗林中将や一般兵の西郷らなど、主要登場人物たちの運命を重く哀切に捉えている。終わった瞬間に涙が止まらなくなる、という種類ではなく、観終わったあとでじわじわと衝撃が胸を打つような、そんな傑作です。是非とも先行作と併せて鑑賞していただきたいところですが、とりあえず本編だけでも観ておいてください。こいつは凄いよ。故あって本日は感想を書く時間がありませんでしたので、詳しくは後日、このへんに

 観賞後は有楽町にて昼食を摂り、秋葉原にて買い物や予約を済ませて帰宅。現在、この硫黄島がらみで制作されたドラマ特番『硫黄島戦場の郵便配達〜』を鑑賞しながら書いております。映画のほうが台詞、映像、演出すべてにおいて傑出していたのでどーも幼稚に見えて仕方ありませんが、しかし映画で描かれていたこととの繋がりを考えながら観ると興味深い。映画のほうでも補給の悲惨な状況を採り入れていましたが、ドラマでは支給された武器が竹槍だったり、補給部隊の兵士が持ってきた弁当を現地の兵に恵んでみたり、と更に凄まじい。時期を得た、いい番組だと思います。

 ちなみにこれが今年鑑賞した91本目、1本は未だ上映されていない作品のモニター試写だったためアップしていないので、感想は90本。せめて実際の鑑賞数だけでも100に達したいところですが……間に合うかな。さすがにペースきついな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました