今回、地獄通信に依頼をしようとしているのは、飲み屋“きはち”の主人・久住貴八。どうやら彼は犠牲者の手をVサインのかたちにして去る連続殺人の犯人でもあるらしいが、なぜ彼は敢えて地獄通信に“復讐”を託そうとしているのか、そしてその相手は何者なのか。三藁たちは事情を探るために、貴八の周囲に潜伏する……
……あのー、倫理云々以前に、飲み屋が明らかに運転者だと解る人間にアルコールを提供すると、それだけで罪に問われる場合があるので、絶対的に避けなきゃいけないんですが。少なくとも店主の頑なさをその理由にするのは問題があります。
というか、プロローグの時点では私、今回はギャグなんだろうと思ってました。事実、細部はギャグです。あんたそんな見るからに年端のいかない子供をどうしてそう簡単に雇うんだとか、なんで輪入道は敢えておでん屋なのかとかどうしてきくりはウインナーに執着してるんだとか*1死体検案書に“竹製の串のようなもの”という表記って、普通材質を特定するのはそう容易ではないことを考えれば“串のようなもの”で充分だと思うんですがなんで敢えてそう書いたのか、とかツッコミどころは久々に満載。
話としての狙いは今回もいいのですが、そうして無数にあるツッコミどころが半端に中身をギャグにしてしまっているせいで奏功せず。ラストの展開にしても、あの状況でリポーターがたったひとりで質問を口にしている状況はあまりに不自然ですし、惨い出来事にしてもあのかたちではなくもっと筋の通った状況で発覚させるべきでした。配慮不足で破綻したパターンです。オチだってあんなにくどくど説明しなくてもいいのに……と思いつつも、けっこう自明に見えた『遠い隣室』の回のネタでさえも理解しきれない人もいるらしいので、多少過剰なぐらいでないと駄目なのかも。
しかしその一方、完全に開き直ったようで、細部の作画のクオリティは相変わらず高い。特に今回は地獄送りの場面でのあいはかなり力が入っていて見応えがありました。全体的には少々不安定だったんですがそれをすっかり忘れてしまうくらいに。
*1:そのあとあいがウインナーを囓った時の描写については……沈黙。
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どうせなら、なぜイカスミソーセージじゃないのかと言いたい……。
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