起死回生。愛洸学園理事長が提示した、全生徒70%というラインを大幅に上回る76%の嘆願書署名を獲得し、遂に学美たちの念願だった、最後の聖桜学園祭が開催されることが正式に決定した。それからは一気呵成に進行し、条件付の決議、短期間での準備と慌ただしい日々が流れゆき――その日は瞬く間に訪れた。
もう前回までで必要な部分はすべて決着したので、今回はひたすら積み重ねた舞台のうえにモチーフが乗せられている感じ。これが出来るのは、1回も内容を疎かにしなかったからです。怒濤のごとく過ぎていくお祭りの準備、意外と当事者にはすることがない本番の様子、で最後になって案の定なかたちで乱入する愛洸の理事長、そして予想通りとはいえ、第1話に回帰するラストの演奏にはさすがにグッと来ました。
なんとなく『踊る大捜査線』テレビ版の最終回を思い出させる、冒頭におけるテロップ主体の趣向をはじめ、演出も久々に工夫に満ちてました……が、個人的にはバンド場面のカット割りはちょっと鬱陶しかった。ああいうのはもう飽きた。極力演奏の表現をリアルにしようという精神、とりわけギタリストが足でエフェクターを操作しているあたりには思わず唸りましたが、でもちょっとやりすぎです。学美を加えて以降の表現はそのあたりを抑えていたぶん、あまり気にはならなかったのですが。
しかし、最後の最後まで実験性と職人魂とを感じさせる、いい出来になっていたと思います――あと1話残ってますが、もう不安を抱くまでもないでしょう。有終の美を大人しく待つ……って来週は更に30分遅いのか……。
コメント
テレ東では6分遅れですよ(30分じゃなくて)
(関東以外の方でしたらすみません)
あ、ほんとだ。毎回一週前にテレビ表から録画予約しているのですが、予約リストのほうはちゃんと6分遅れになってました。勘違いです。御指摘ありがとうございます〜。