『ゲゲゲの鬼太郎』第11話 おばけ漫才

 売れない漫才師タローズは、近ごろ後輩にも追い抜かれ、焦りを覚えていた。そんな彼らに、妖怪世界にてお笑いで稼いでいたが最近業績が落ちこんでいる白山坊とねずみ男が目をつける。自分の力があれば売れっ子になれる、と唆して契約を交わすが……

 話の内容はさておきノースリーブの猫娘が想像以上に可愛かったのに吃驚したり。

 今回はネタにヒネリが入っていてなかなか面白かった。魂を取ろうとした白山坊を単純に悪役とせず、契約の正当性を認めているあたりが着眼です。白山坊の動機を考えると契約しなきゃいけないのは根本的に笑いの取れない漫才師ではなく、才能があるけど売れない漫才師だったはずで、メインに採り上げられたコンビはそもそも一向に面白くないんですから、そこが間違っている気もしましたが、そのあたりの間抜けさ加減も含めて妖怪らしいといえばらしい。

 鬼太郎の世界観を踏まえて、ちょっとした遊び心も盛り込まれた良品。脚本は誰だ、と思ったらシリーズ構成のおふたりではなく、『帰ってきた時効警察』にも参加していた吉田玲子。なるほど。これで作画も丁寧であればほぼ満足だったんですけどね〜。

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