『英國戀物語エマ 第二幕』第十章 窓辺

 腹を決めたウィリアムの求婚を、メイドの本分に戻ろうとしていたエマは拒絶する。ウィリアムは社交界での孤立を強めながら、しかし再び巡り逢えたエマを諦めるつもりはなかった。メルダース家に日参し、雨が降ろうと晴れようと、彼女を待ち続ける。そんな彼を、エマの同僚のハンスは「身勝手だ」と責めるのだった……

 なんか想像以上に大幅なアレンジを施してきたようです。なるほどそう来たか。原作のようなワンショットの衝撃はありませんが、今回の流れは実に“ロマンス”らしくて出色。残すところあと2話であることを考えると、恐らく原作で最も驚きの展開は省く方向で構成している*1のでしょうから、そう考えればこのアレンジは妥当です。ちゃんと第一シリーズの反復にもなっているし。

 残すところあと2話ですが、個人的には原作終盤でいちばん愉しかったドロテア夫人とトロロープ夫人の暴走はきちんと描いてくれればあとは言うことなし、だがどうだろう。ちゃんとトロロープ夫人は出て来てくれるんでしょうか。

*1:いまここで挟むと“第三幕”に続くになりかねんし。

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