『らき☆すた』第17話 お天道様のもと

 こなた18歳の誕生日。これで合法的にエロゲが……というのはさておき、そろそろ四人組は受験を控えて、進路調査や受験勉強など、前年とは異なったイベントが増えてきた。真面目に勉強をはじめるかがみに対して、こなたは相変わらずで、同居するゆたかが気を遣っても自分からゲームに誘ったりしている。

 かがみの語った「本を読む理由」は、ふだん本を読まない人間が想像して語った理屈のように聞こえてまったく説得力がありません。ていうか恥ずかしくて言えません。心の栄養になんかなりゃしねえよ! まがりなりにも物書きやってる人間の言うことじゃないがな!!

 それはさておき、今回はオタクネタは抑え加減、その代わりに有り体な4コマネタの蓄積のような感じになってます。少しだれているのか、部分的に演出が拙いのが気に掛かるのですが、標準的な日常ネタを中心にしたお陰で、終盤の柊姉妹のみのエピソードが浮かずに済んでいる計算の巧さはさすが。だが音楽の扱いがあまり良くないので、全般にわざとらしくなってしまったのが残念。このあたりは基本的にBGMなし、効果音に力を入れた方が良かったよーに思います。私感だが。

 最後でこなたらとの絡みに戻し、空気を作品本来のものに調整し直したのは正解です……がそういう具合にどうもスタイルの徹底具合にばらつきがあるのが気になります。もともと行きすぎたお遊びの傾向がある『らっきー☆ちゃんねる』に本編におけるお遊びの象徴たるアニメ店長を登場させる“過剰”ぶりも引っ掛かります。どこに進もうとしているのやら。たぶんこんなどことなくグダグダな感じのまま終わりまで雪崩れ込むんだろうと思いつつ。

 それはそうと、EDを見て、誰か白石の背中押せばいいのに、とちょっと思いました。ねえ。

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