上京して3年――伊藤開司は酒と博打で漫然と暮らしていたが、ある日忽然と現れた男=遠藤によって、予想外の運命へと導かれることになった。昔のバイト先で彼が保証人になった後輩が、一銭も返さずに姿を眩まし、闇金特有の多額の返済が開司の上にのしかかったのである。だが、遠藤はそんな彼に異様な提案をする。ある船に乗り、そこで行われるギャンブルに加わり、勝つことが出来れば、借金地獄から逃れることが出来ると……
初回なのでとりあえず導入のみ、まだ開司が巻き込まれた運命の全容も見えてきていませんが、しかしギャンブルが始まる以前から既に駆け引きが始まっているあたりはさすがの力強さ。前の『アカギ』と異なり、冒頭の開司はただのクズなので、それが少しずつ博徒として覚醒していくさまが見所でしょうか。
『アカギ』からして省力化が巧みだったために作画のテンションがまったく下降しないのが好感触でしたが、その強みはどうやら今回も健在そう。今のところ作画・演出共にまったく付け入る隙はありません――ただ、まだまわりに人がいないのにざわざわ言い過ぎという気はしますが。まさか音楽に盛り込むとは思ってなかった。
本格的な勝負は来週からです。……しかしどの辺までやるんでしょうこの作品。
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