渚との出逢い以来、朋也の身辺は妙に騒々しくなってきた。春原は何故か智代相手に意地を張り続けているし、授業をサボったときには図書室に籠もる風変わりな少女・一ノ瀬ことみと遭遇したり。そんななか、朋也は演劇部を再建しようとする渚を手伝い始めるが……
……スクーターの音が「ぺっぺっぺっぺっ」じゃない……。
いやそれはさておき。さすがに作画の質は安定しております。前回のようにカメラを振り回しすぎず、けれど技術を要するカットも随所に盛り込んでいて、好感触。
しかし話は……なあ。主軸が渚にあるのは間違いないとはいえ、基本はキャラクター攻略型のゲームであったものを1本にまとめようとしているために、序盤はバラバラの話を雑に盛り込んでいるだけという印象になってます。渚と朋也の心情に踏み込みはじめたBパートでは面目を改めましたが、でもあざとすぎる気もする。渚がくずおれるところなんか正直笑いそうになりましたよ。
今のところ強く抵抗を感じることはないので見続けはするつもりですが、なんだか「原作通りならいいんでしょ?」という開き直りのようなものを感じてしまってどうも座り心地が良くない。勝手な思い込みがかなり含まれているのも自覚しているのですけど。
ふと思い出したのですが、昔、アンソロジー用に椋のダークサイドを彼女のハッピーエンド側から描いた話を構想していたのですが、その後小説のアンソロジー自体があまり出なくなってしまったのでお蔵入りになってます。アニメをやっているうちにどっかでやらせてくれんかなあ、と一方を向いて呟いてみる。
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