『もやしもん』第1話 農大菌物語

 種麹屋の息子・沢木直安は菌が実体化して見える特異体質の持ち主。家から離れたい一心で東京の農大に進んだが、都会とは思えぬ長閑で土臭い境遇に幻滅する。入学式早々、失踪した学生に関する情報を求めるビラを配られた直安と幼馴染みの蛍は、直安の祖父に命じられて会うことになっていた樹教授のもとを訪れる途中、異様な量の菌が飛び交っているのに遭遇して……

 あれだけ評判の高い原作なのに読んでません。なのに観たのは、オープニングが『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督によるものだと聞いたから。えー、3DCGの使い方は巧いけど演出のセンス自体には疑問符がつくので、アニメの演出してもなあ、と思っていたら、実写を利用したものでした。嗚呼これなら山崎監督の起用も納得。オープニングの前にアニメパートを織りこんでいるから本編も実写と誤解する危険も避けているので、悪くありませんでした。

 でそのまんま本編も観る。菌が見える特殊能力部分を付け加えた『動物のお医者さん』というところから始まったのが、特殊能力の使い方が巧いので綺麗に話が出来ていっている、という感じ。実際、本来肉眼で確認できない菌が視認できて意思疎通も可能、というそれだけで世の中は実に妙に見えるもので、この発想をちゃんと活かしているのだから評価が高いのも頷けます。ボンデージ姐さんの使い方もナイス。

 絵的にも演出的にもストレスは感じなかったので、これはこのまま見続けても良さそうです。ていうか、今更ながら原作を読んでみたくなりました。

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