いろいろ思うところあって、夕方にお出かけし、直前に秋葉原でCD1枚だけ購入して、映画館の入っているららぽーと内の書店とか東急ハンズを眺めて時間を潰してから映画鑑賞しました。
作品は、名優ロバート・デ・ニーロ久々の監督作、史実をベースにして、マット・デイモンがCIA黎明期にその母体を築きあげた男の生き様と孤独とを演じきった重厚なドラマ『グッド・シェパード』(東宝東和・配給)。スタッフが優秀な面々ばかりなので心配はしてませんでしたが、やっぱり重厚で見応えのある作品でした。派手さはありませんが、史実を土台に堅実な伏線を組み立て、祖国を守るという大義名分のためにCIAの任務に尽くしながら、最終的に国際社会の闇に呑まれていった男の悲哀を見事に浮き彫りにしています。ジェイソン・ボーンと同じような静かさを湛えながらも、肉体的にも性格的にも異なる人物を演じきったマット・デイモンがまたいい。如何せん構造が複雑で、国際情勢の派手さにも拘わらず描かれているものが地味であるため一般受けはしないでしょうが、これはれっきとした名画だと思います。さ、これで心置きなくボーン三部作完結編『ボーン・アルティメイタム』を観に行けるぞ、と。
本日はバイクで移動していたのですが、久々に東京駅の八重洲口付近を通ってその変貌ぶりに吃驚。なんか一気にビルが増えたぞ。
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