読了報告

 負担が大きいので、いまは映画感想のみに絞っていますが、ちゃんと読んではいるのです。しかしまるっきり触れていないのもアレなので、このひと月ちょっとぐらいに読んだものについてざっと触れてみる。

  1. 加藤実秋『モップガール』(小学館)
  2. 神坂一『DOORS Iまぜこぜ修繕屋(リペアラー)』(スニーカー文庫角川書店)
  3. 綾辻行人十角館の殺人 <新装改訂版>』(講談社文庫/講談社)
  4. 芦辺拓『からくり灯籠 五瓶劇場』(原書房)
  5. 加藤一[編]『 超−1 怪コレクション 夜明けの章』(竹書房文庫/竹書房)
  6. 三津田信三『首無の如き祟るもの』(MYSTERY LEAGUE原書房)

 1はドラマの予習として。やっぱりまるっきり別物ですが、事件現場の清掃というシチュエーションから次第に拡張していくところとか、背景の組み立てなどに共通点がある。氏の『インディゴの夜』シリーズが好きなら素直に馴染める、相変わらず質の高いエンタテインメントです。2は著者の好き放題な話作りが最後にちょっとシリアスにまとまる辺りまでいつも通り。

 3は新装版ということで久々に再読。やっぱりこの作品は凄い。よーやく読めた4は、著者も語る通りミステリというより様々な趣向を凝らした時代小説という趣です。何せ写楽の正体を炙り出したかと思えば、しまいにはクトゥルーと対決してしまうんですから。実に多くの著名人が顔を連ねていく相変わらずのサービス精神が楽しい。5は『超−1』のなかでも評価の割れた作品ばかりを集めたものでしたが、それ故に却って正統派の“怪談集”の趣を感じさせました。

 そしてつい昨晩読み終えた6は、なるほど噂に違わぬ傑作でした。あまりに本格に傾斜しすぎたため、機械的になりがちな叙述がいささか色気に欠いているのが個人的にはもの足りませんでしたが、緻密な伏線の妙とラストに繰り返されるどんでん返しは圧巻の一語に尽きます。間違いなく現時点での、三津田氏のミステリとしては最高傑作。怪奇方面にも期待している者としては、もーちょっとそっち寄りの趣向が欲しかったところですけど。

コメント

タイトルとURLをコピーしました