『歌謡曲だよ、人生は』試写会

 作業が非常に切羽詰まってきておりますが、せっかく当たった試写会なので敢えて出かける。毎度の某氏をお誘いして、本日は新橋まで赴き、スペースFS汐留なる会場へ。これまでに訪れた試写会会場のなかでも特に質のいい劇場で、音響も映写施設も、座席の座り心地も申し分なし。場内飲食禁止というのだけが個人的には残念ですが。

 鑑賞した作品、歌謡曲だよ、人生は』(XANADEUX・配給)は、タイトル通り日本の有名な歌謡曲ばかりを題材に、磯村一路矢口史靖蛭子能収など総勢11人の監督が競作したオムニバス映画。あんまり期待せずに訪れたのですが、個人的にはとても楽しめました。如何せん各編10分前後なので大した話が作れず、イメージに逃げたり定型的だったりしながらも、如何にも歌謡曲らしいチープさと斬新さが共存していてこれはこれで面白い。こと、蛭子能収監督作品の如何にもらしいシュールな味わいと、矢口史靖監督作品の計算され尽くした丁寧なコメディに仕上がっています。

 ただ、同行した某氏が終始微妙な反応で、どうも嵌れるか嵌れないかは人によりそう。全体を通してどういう層を狙っているのかが特定出来ず、散漫な印象を与えるのがいちばん拙い点かも。上映前に場内アナウンスにて、ラストを飾る『東京ラプソディー』は是非とも一緒に歌ってください、という提案をしていて「んな無茶な」とその時点では思ったものの、実際に嵌ってしまうと最後には本当に歌いたい気分にさせられるのですが――それゆえ、薦めるのが厄介な作品です。私は好きなんだが。詳しい感想は後日、このへんに

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