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ソードフィッシュ オリジナル・サウンドトラック

 ジョン・トラヴォルタらがしのぎを削る傑作スタイリッシュ・アクション映画『ソードフィッシュ』のサウンドトラックより、ヒュー・ジャックマン演じる視点人物スタンリーのテーマを。クラブ界の才人ポール・オークンフォールドと、極めて個性的で印象深いBGMの作り手クリストファー・ヤングの組み合わせによる、電子音を多用した曲想もいいのですが、この曲の特徴はジョン・トラヴォルタハル・ベリーの、ヒュー・ジャックマンと絡んだときの台詞が引用されていること。ジャックマン本人の声を使っていないのは、或いは契約上の問題かも知れませんが、でも関係した第三者の台詞を用いたことが逆に本人の、物語のなかで中心に座ることの出来ないもどかしさを描いているようで見事です。

 ちなみにこのアルバムは、斯界で高い評価を得ながらも個人名義ではアルバムを発表してこなかったポール・オークンフォールドが初めて自らの名前を刻んだCDでもあるらしい*1。単体としても質が高く、公開からだいぶ経った今でも折に触れて聴いている次第。

*1:クラブ系の音楽には詳しくないので、ライナーなどから得た知識です。

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