『BAMBOO BLADE』第12話 東の事情とメイの事情

 紀梨乃と鞘子の二人組がようやく一年に隠れていた金の卵・東聡莉を発見する。中学で辞めた、という彼女を無理矢理引き留めて、見学と称して道場に連れて行ったはいいが、聡莉の実力は紀梨乃と鞘子を凌駕しており、「帰りたくば私たちを倒していけ」という条件をあっさり乗り越えてしまう。コジローもそんな彼女が、喉から手が出るほど欲しいのだが、あるどうしようもない理由から諦めざるを得ないのだった……

 ……ああ、そうか。度を過ごしたドジっ娘だったか。なるほど、ある意味とても意表をついているし、学園ものとしてはしごく真っ当な動機と言えます。

 事情は察しつつもやっぱり諦めきれない紀梨乃と鞘子、そんな彼女たちと剣を交えてやっぱり剣道が好きだと自覚し煩悶する聡莉、そこへ更に練習試合の相手・晴明高校の部員であり、櫛の歯が欠けるように次々と同級生が辞めていくなかでひとり取り残された少女・芽衣の戸惑いを重ねて、シンプルながら厚みのある語りを展開している。話自体はあんまり進んでないのですが、なかなか見応えがありました。

 作画のクオリティはちょっと下降気味ですが、それでもトータルで好印象なのは、いつかの事件を思うとやっぱり感心させられます。次週は久々に、まともに剣道をしているところが観られそうで楽しみ。

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