強風という幻覚に囚われて、橋の上の男達は身動きが出来なくなる。開司は金など要らない、せめて鉄骨の電流を切れ、と利根川に請う。だが、利根川は聞き入れない――そして遂に、悪夢の連鎖が始まった……
やはりこれは、開司が“覚醒”するまでを描くことに着眼して構成しているようです。そうでないと石田というキャラクターにここまで力を注ぐ意味がない。彼の言葉を得たあとの開司のなんと雄々しいこと。
まるっきり人生を想起させるこのゲームの意味に気づくくだりも圧巻。内容的には評価の高い原作通りでしょうが、しかし作画と演出に全力を尽くしてその意図を描ききろうとしているのが快い。これで鉄骨渡り編も佳境、たぶん次がアニメ版最後の戦いとなるのでしょう。ああわくわく。
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