ついでに観るのが習慣に……。[大成龍祭2011(18)]

 このところやたら映画館詣でで忙しいのは、けっきょく午前十時の映画祭が1、2本、それに大成龍祭が1本と、毎週2、3本をノルマ的にチェックしなければならないのが大きい。これで封切り作品も観ようと思ったら、連日通うか、ついでにハシゴするしかないのです。

 ……などと言い訳しつつ今日もハシゴです。早めに六本木入りして、まず鑑賞したのは、上の『宇宙人ポール』の感想でも触れた、今年公開された宇宙人ものの1本、宇宙人による世界規模の侵略行為に、ロサンゼルスで抗う海軍一小隊の姿を描いたアクション世界侵略:ロサンゼルス決戦』(Sony Pictures Entertainment配給)。封切り日に観るつもりでいましたが諸々の理由で先送り、とはいえあんまり延ばし延ばしにしているとそのまま見送ってしまいそうだったので本日選択しました。

 宇宙人もの、というよりは、海軍の小隊が中心となって描かれているせいもあって、特異なシチュエーションの戦争映画と言ったほうが正しい。宇宙人のモチーフ、その特徴などもそうですが、戦い方にも格別オリジナリティはない代わりに、描写がひたすらにリアル。この状況ならこうするだろう、こうするしかないだろう、というのを的確に捉えています。宇宙人映画はストーリーの意外性や独自性、と考えるなら特に見るところはありませんが、臨場感、迫力は逸品。定番通りだからこそクライマックスも熱い。これはこれでいいと思います。

 続いては大成龍祭2011。劇場では初お目見え、という『新少林寺/SHAOLIN』の最新予告篇を上映したあと、スクール・オブ・ジャッキーのお二方によるトークをちょこっとと、ポスタープレゼントのイベントを挟んでから突入した本日の作品は、サモ・ハン・キンポー監督&出演、ジャッキー・チェン&ユン・ピョウ出演という、この三つ巴では最後の作品となる『サイクロンZ』(東宝東和配給)

 彼ら自身これがひとまず最後、ということを意識していたのかどうか、初めて3人の混戦が描かれていたり、ジャッキーの格闘では最高傑作の呼び声も高い『スパルタンX』でのお相手ベニー・ユキーデとの再戦が組み込まれていたり、といいとこ取りにしている感じ。ごちゃごちゃしている、という見方もあるでしょうが、これまでの作品で培ったコメディ表現をより突き詰めた作りにもなっていますし、役割分担故に最後まで話の行く末が解らないのもいい。この3人組共演作品の中ではいちばん好きかも知れません――まだ観ていない『大福星』と、殿堂入りと言わざるを得ない『プロジェクトA』を除いて。

 大成龍祭も残すところあと5本。目標としていた20本鑑賞まであと2本なので、ぜんぶ押さえる必要はないんですが……でも出来る限り観ておきたいところ。見送っても、けっきょくあとでDVDなどを借りて観てしまいそうですし。

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