むぎとオリーブ 日本橋店に寄ってみた。

 ふだん、母と外食をするときは、あまりラーメン店には立ち寄りません。私はともかく、母の年齢になると、最近主流のラーメン店はボリュームがありすぎる。なので、立ち寄るにしても、いっかい私ひとりで訪れて分量を確認してからにする。
 ただ、17日に立ち寄ったのは、映画館と同じコレド室町2に入っているお店。家族連れも大勢訪れる商業施設に出店しているなら、分量はたぶん考慮されている。しかも、前にちょこっと様子を見た印象では、女性客も多い。近年は健啖家の女性が詰めかけるようなラーメン店も増えているとは言い条、これだけ条件が重なれば、たぶん母でも問題ないのではなかろうか。そう思い、ここに行こう、と前日から提案してました。

 映画鑑賞のあと、地下1階へ。前に様子を見たときは並んでなかったんですが、今回は土曜日だったせいか、親子連れが待機している。まあひと組ぐらいならいいか、と思い並んでいたら、次々に後ろに繋がっていく。今回もタイミング的にはなかなかギリギリだった模様。

むぎとオリーブ 日本橋店の鶏SOBA。

 訪れたのは、むぎとオリーブ 日本橋店。注文したのは鶏SOBA……一昨日も鶏出汁だったな。ただ、ここの他のメニューは蛤や、それらを含むトリプルスープ。個人的に貝類はそれほど好みではない(宍道湖のしじみを除く)ので、自然とこれを選んでしまっていた。母も同じものを注文。
 名前を“SOBA”にしているだけあって、趣はほぼほぼ蕎麦。醤油の辛味と、まるで鴨出汁のようなコクのある油をたたえたスープがストレートの細麺の優しさを引き立てる感じがまさに蕎麦。切ったカマボコや三つ葉の存在が、なおさら蕎麦っぽさを強調してます。
 ただし他の具材は鶏の胸肉に豚肉、それに長く切ったメンマに海苔と、ちゃんとラーメン寄り。緩やかではありますが小麦の風味のある麺とこのあたりの具材のお陰で、何とかラーメンっぽさは感じさせますが、名前を“SOBA”としたのも頷ける。
 油は多めですがもたれそうなクドさはなく、抵抗なく啜ってしまう。この前々日に訪れた麺・酒処 ぶらりも濃厚さに反して食べやすかったのですが、料理としての方向性は違えどこちらも実に食べやすい。
 どうやら母も問題なく完食、味もお気に召したらしい。母は年齢のわりに壮健とはいえ、食は細い方で、そんな母が満足しているくらいですから、たぶんどの年齢でも楽しめる。こちらも美味でした。

 食後、店を出ると、まだ列は続いていました――ただし、ほとんどがカップルや家族連れなど、複数人のグループ。このとき、私と母はカウンター席に座っていたのですが、そちらは空いていたことから推測すると、ふだんの私のようにひとりで訪れる客は土曜日こそ狙い目かも。
 映画館からすぐ下の階に降りれば着く、という近さも有り難い。雨が降っていたなら、そのまんま地下鉄の三越前駅にも直結しているので、自宅までほぼ濡れずに帰れる。今後、日本橋界隈で食事の選択肢に悩んだとき、トップの候補になりそうな気がします、このお店。

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