『ARIA the ORIGINATION』第6話 その 素敵な課外授業に…

 日々の合同練習で藍華からは怒られっぱなしの灯里だが、指導者であるアリシアから叱られたことがない。同様に、先輩であるアテナのほうがドジっ娘であるアリスもまた怒られた経験はない――しかし、さすがにそれは不自然だろうと思ったアリスは、怒っているときがあるのでは、と様子を窺い始める。やがて灯里は、アリシアお気に入りのティーカップを割る、という失態をしでかすが、それでもアリシアは怒らなかった……

 前回・前々回とやたら力が入っていた反動か序盤はデフォルメ絵だけで話が進行している……というわけではなく、ちゃんと途中から普通。デフォルメ多めではありますが、標準体型でも問題なく作画のレベルは高い。

 そして演出面でも出色。前回・前々回ほどではありませんが、実にツボを弁えてます。特にアリス妄想のなかで叱るアリシアのイメージ画像はあまりに素晴らしすぎる。実際、アリシアさんが怒るならこんな感じだと思う。妄想ですらはみ出さないあたりに感激……って本当に俺ダメージ大きすぎるな。

 話のほうはほぼ原作通りなのですが、それを崩すことなく的確に再現することに徹しているのが快い。ちゃんと明確な主題が提示されているのですから、演出はそれをより丹念に表現する。その姿勢を貫くだけでかくも見事な仕上がりになるのです。好き嫌いはあるでしょうが、完成度の高さだけは否定できまい。いや、今期は正直、第1期よりもハイクオリティだぞ。なんか意地を感じるほどに。

 ……しかし、絵の美しいアニメはワンセグで見ても美しい。そういやこの携帯電話、有機ELディスプレイだったんだなー、とこのアニメを観ていて初めて痛感したのでした……

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