『マイ・ブルーベリー・ナイツ』先行上映。

 上の記事をアップし、夕食を摂ったあと、電車にて有楽町へ。目的は、ウォン・カーウァイ監督初の英語作品にして、グラミー賞で8冠に輝くノラ・ジョーンズが初めて主演したラヴ・ストーリーマイ・ブルーベリー・ナイツ』(Asmik Ace・配給)の特別先行上映を鑑賞すること。正式公開は翌22日ですが、サイン入りポスターなどのプレゼント企画付で、ひと晩早く上映されるのを知り、明日は明日でどーしても観たい作品があることもあって、とりあえず先に観てしまえ、とばかり足を運んだ次第。まー、当然の如くプレゼントなんか当たりはしませんでしたが、来場者全員がもらえる普通のポスターだけでもいいのさっ。あくまで目当ては作品そのものだし。

 実はこの作品、脚本にローレンス・ブロックが関わっていると知っていたので楽しみにしていたのですが、さほど手癖のようなものは見受けられず、唯一“アル中の警官”というのにちょっとニヤリとさせられたぐらいだったのが残念。しかし、作品としては実によかった。決してがっしりとした筋ではないのですが、それ故に柔らかく、登場人物たちの生き様の切なさと優しさとが沁みてくる。いつまでも浸っていたいと思わせる一方で、1時間半程度の手頃な尺に収めていることも好感度が高い。表現として優秀ですが、デート・ムービーとして捉えても満足度の高い作品だと思います。

 と、作品自体には満足したものの、隣の客のマナーには苛立ちました。控え目とは言え上映中に携帯電話を開いて時間を確認する、という真似をしていたうえ、まだエンドロールが流れているのに立ってコートを着て出て行き、しかも終わってから足許を見ると、使ったものと思しいティッシュが転がっている。……確かに映画館ではちゃんと場内清掃をしてから次の客に開放するものですが、しかし足許に捨てていくなよ。それはもう映画館でのマナー以前の話だろうがぁぁ。

 最後に軽くミソをつけられたものの、帰途、駅前でベビーカステラの屋台と遭遇したことであっさり気分は改善するあたり、我ながら安い。だってちょうど食べたいと思ってたところなんだもんよう。

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