『ゴルゴ13』Target.1 AT PIN-HOLE!

 アメリカの国内線がハイジャックされた。犯人は最新弾道兵器の設計図を密輸しようとしており、決して犯人を国外に出したくない政府は、最強の狙撃者を雇う――その男の名は、デューク東郷。裏の世界では知られた、屈指のスナイパーである。

 とりあえず、OP・EDが致命的に合ってない。タイアップでも構わないが、少しは内容とのバランスを考えてくれ。この作風で夢とか愛とか語られても。

 本篇のほうは……まあ初回はこんなもんでしょうか。いくら日本国民なら誰しも名前を知っているような名キャラクターでも、その個性とか背景を熟知しているわけではないので、知的なやり取りよりもその驚異的な技術や美学を見せることを優先したのは間違いではない。

 ただ、全般にどうもセンスが良くない。数十年ぐらい前の下手なハードボイルドものを見ているような感覚にさせる演出や、アメリカとはとうてい思えない背景、さいとうたかを特有の濃い顔と肉体はわりとよく再現していますが、そのせいで全般に動きがぎこちなくなっている。台詞回しもやたら古くさく、見ていて終始背筋がぞわぞわしてました。深夜アニメでも珍しい濡れ場を盛り込んでいる心意気は買うんですが、しかしそういう点も含めて、悪い意味でオヤジ臭いのです。それならそれで突っ走ればいいのにOPとEDの音楽が妙に若作りだし、軽薄なフュージョン風の音楽も釣り合わない……と思ったらDIMENSIONて思いっ切りフュージョン系のグループがテーマを手懸けていた……名前だけは知ってましたが、正直これはいまいち。

 意外にも、舘ひろしによるゴルゴはそんなに違和感を覚えませんでした。この感じでいいなら大塚明夫のほうがよっぽどこなれてるだろ、とは思いつつも、あんまり定番の役者を使ってパターンに嵌るよりはまだましだったかも。見続けるつもりはありますが、しかしそれ以外のところで多々問題を感じるので、なんか当分ハラハラさせられそうです……

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