『パズル』第2話

 例の如く、金儲けのネタを振られてまんまと乗った男子生徒三人組だが、物欲に駆られた鮎川に嗅ぎつけられて、またしても彼女と共に休日の財宝探しへ。今度は、500年前の呪いを引きずる獄門神社なる土地での謎解き――しかし、伝説通りに村に凄惨な事件が起こってしまう……

 固有名詞からそんな気はしていましたがおもっきし横溝のパロディでした。

 いや、それならそれでもいいんですが、どうも絶望的にレベルが低い。モチーフの名称がそのまんまなら、見立ても更にはトリックさえ芸のない横溝の模倣。しかも、仕掛け自体に無理がありすぎて、どう考えても成立しようがありません。

 横溝モチーフをネタと認識するにしても、あまりに仕込みが薄いから笑いにも結びつかないし、楽しもうにも細切れすぎる。中途半端な謎解きに犯人が屈する流れも、犯人たちの言動にあっさりと引っ掛かる主人公たちも行動に説得力がなさ過ぎ。コメディとしての完成度も低いし、終始首を傾げっぱなし。

 第1話以上に、劣化『TRICK』という印象の色濃い出来でした……一所懸命弾けている石原さとみとか三馬鹿生徒は悪くないんですが、話のなかで活きていないのが痛い。1話完結でこれをやろうとした心意気ぐらいしか評価できるところがないなー、今のところ。

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