『絶対可憐チルドレン』13th sense.「家庭崩壊?ゴクラク大作戦!!」

 学校で、“家族”をテーマにした作文を宿題を出されて、薫は悩む。彼女の母親は女優で姉はグラビアアイドル、家にはあまり居つかず、加えて強すぎる超能力を備えた薫に対して微妙な距離感がある。それでも何とか作文のネタはないかと家に帰ったところ、何者かの襲撃に遭い、反撃した結果、家は崩壊。すぐに引っ越しの準備が始まったが、母と姉は薫をそっちのけで、皆本の気を惹くことばかりに執心して……

 薫の母親役が鶴ひろみだったのは既定路線なんで驚きはしませんでした。そこを外したら解っていないにも程がある。ただお姉さんがおキヌちゃん=國府田マリ子になることまでは予測しとらんかった。ていうか二人ともすごく久し振りに名前を見た気が……

 しかし、明石家の女性ふたりを出したことで、ますます「子供向けを装った大きなお友達向け」の本質がいっそう顕わになってしまった気がします。そうするとますますシリーズ構成の根っこにある子供を侮るような作りが引っ掛かってくるわけで。

 ただまあ、見せるべきところの絵は安定しているし、だいぶ間の取り方もこなれてきて、やっと原作の雰囲気には近づいてきている印象で、とりあえずは安心していられる。やっぱり事件の処理とか細々と問題点はありますが……っていうか、こっちが妥協してきてるのか?

 ある種お約束のごった煮だった今回よりも、個人的には次回の方が気になります。三人の中でもいちばんダーティに陥りやすい能力の持ち主である紫穂がメインですから。

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