『33分探偵』#02

 今回の事件は、鞍馬もお世話になっているフィギュアの製作元・宇宙堂の社長・権藤が湖畔の別荘で死亡した事件。遺書もあるため、どう考えても自殺にすぎない事件なのだが、やっぱりこれで33分は保たないと、鞍馬は捜査を開始する……

 前回同様に素敵な緩さ。突然、他局の某番組を彷彿とさせる家賃当てを挿入してみたり、なぜか阿藤快がいたり、と小ネタをちりばめつつ、無意味に事件を引き延ばす過程も相変わらず楽しい。前回のような、定番のトリックをむやみに膨らます、という意味での愉しさは、ちょっと安易な仕掛け故に軽くなってしまっていますが、初回で提示したフォーマットをなぞりつつ膨らませている点は今後にも期待が持てます。ちゃんとチェスタトンに言及しているあたりの「解ってますよ」ぶりもいい――堂本剛の“チェスタトン”の発音が微妙に怪しかったのが気になりますけど。

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