圓朝落語at全生庵

 16日から18日まで、珍しくイベント尽くしです。まずは、16日夕方の出来事から。

 この時期に三遊亭圓朝の命日に合わせ、故人の残した幽霊画の展示など様々な企画を実施する全生庵にて行なわれた、三遊亭門人による落語会に参加してきました。訳あってチケットを入手出来たのす。本当は怪談落語を鑑賞したかったのですが、そこはまあ贅沢は言いますまい。

 会場はお寺の庫裏そのもの。客は絨毯の敷かれたところに適宜腰を下ろすかたちですが、開演30分前に駆け付けてみたら、もうびっしりと人が詰まっている。始まる頃には正面のサッシをところどころ開けて、外にも人が溢れた状態でした。おかげさまで暑くてたまらん。

 最初は、出演者の一覧には名前のなかった方による前座があり、続いて三遊亭鳳楽、圓橘による噺。全般に、マイクはあるけど音が拾えておらず、声を張っていない箇所が聴き取りにくいのが難でした。座りにくいので四六時中足を組み替えねばならず、集中出来なかったのも残念。

 そのあと、中入りとして案外景品の豪華な抽選会があって(当然外れた)、青空たのしによるハーモニカ漫談。昭和の歴史を辿りながら、折々を彩った歌謡曲をハーモニカで演奏する、というもの。基本ダジャレだけなので大笑いするようなものではありませんでしたが、さすがにハーモニカは上手かったので、意外とーと言っては失礼ながらー聴き応えがありました。童謡や歌謡曲メインでしたが、最後に演奏したクラシックと童謡とのチャンポンがかなり圧巻。あそこだけでも価値があった。

 そしてトリが三遊亭好楽です。テレビで観るより遥かに毒舌、かつ想像以上に脱線が多い。早く進めよ、という場面で、現代の夫婦像への愚痴がだらだら続く。まあ、それでちゃんと面白くなってますし、これがないとだいぶ尺が足らなくなっていたと思うので、これはこれでさすがの技です。しかも、笑いを取る話運びではありましたが、ちゃんと怪談でした。

 圓朝落語会は今年で24回を数えるそうですが、ほとんど雨に降られたことがないそうです。今年はちょうど開演時刻前後に豪雨の予報が出ていたのですが、結果はというと、開演時刻前後だけ雨が避けてくれた格好。会場から移動する間、ずーっと雷が光っていたのもまた一興。

 当初はこのあと、新宿で例のイベントに参加する前に映画を観てくるつもりでしたが、移動に手こずって遅刻、断念する羽目に。嗚呼、あと10分早く終わってくれれば。

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