本日鑑賞したのは奇しくも2本とも『ノロイ』の白石晃士監督による演出作品でした。狙ったわけでもないんだが。
-『ほんとにあった!呪いのビデオVer.X:4』(BROADWAY・発売)
例によってナレーションを中村義洋監督ではない人物が当てる*1ことで差別化を図っていますが、相変わらず基本的な作りは一緒。しかし、ここからテレビ番組などに流用されている素材が多いことからも、完成度の高さは察せられます。ただそれでも、長篇ネタが竜頭蛇尾に終わっている感は否めず。
-『ほんとにあった!呪いのビデオ THE MOVIE』(パル企画・配給/BROADWAY・発売)
上の『Ver.X:4』で、最新作以外の本篇はあらかた観終わり、残すは2003年に製作・上映された、これともう1本の映画版のみとなりました。いちおう映画扱いなので後日、正座して鑑賞しようかとも思ったのですが、そんなに長い尺でもないのでさっさと鑑賞。
主役は、2003年時点でいちばん反響が大きかった、という第2巻で扱った“呪われる”恐れのあるビデオの影響を更に追ったもの。あれを観た結果、死んでしまった、という人物を追っていくと、その行動に奇妙な点があり、調べるにつれてもうひとつ別の“呪われる”ビデオが発見される……という筋立て。オリジナルのように一つ一つのネタを紹介、時に追跡取材する、という方式ではなく、オリジナルの影響で生まれた物語を追跡していくというスタイルで1篇の映画に仕立ててます。従来よりも遥かに深く掘り下げていく、という趣向はなかなか面白いんですが……生憎、過程にはさほど大きな波乱がないので、話としては全般に低調な印象を免れず。引っ張ったわりに肝心の新しい怪奇映像が、どーも焦点のぼやけた代物なので、想像を膨らませないと怖さを感じられないのも相変わらずだし。
ただ2作とも、のちの『ノロイ』へと繋がっていく手法の模索ぶりが窺えるので、私としては満足。
……さあ、あと残すは『〜THE MOVIE 2』と最新巻のみです。『〜THE MOVIE 2』のほうは近いうちにスポットレンタルで注文するつもりですが、最新の33巻はいつ借りられるかなー。待ってるうちに34が発売しそうだ。
*1:クレジットがないので誰が担当しているのかは不明。
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