『Dr.HOUSE Season2』第13話 心と体

 新年は2日、3日、4日と3日連続で2本立て、そして本来の放送日に1本と、何と7本連続放映です。しかし初日は2時50分スタート、さすがに付き合いきれん、と思っていたのに、気づけばリアルタイムで鑑賞していました。というわけでさっそく感想。

 15歳にしてグラビア誌などで活躍するモデルのアレックスが、ステージ上で突如昏倒した。謎のチック症を起こしており、フォアマン医師やキャメロン医師らは神経症を疑うが、ハウス医師は腫瘍の存在を終始疑い続ける。部下たちは、彼が過去に傷めた右脚の痛みがぶり返したことで正常な判断が出来ていない、と不安がるが……

 本篇は連れこまれた患者だけではなく、ハウス医師もまた過去の病に苦しめられながら、病んでいるのは心なのか体なのか、と疑われ続けるという内容。しかもその決着の仕方が実に痛烈です。

 ハウス医師のほうは、これまでのシリーズの成り行きを見ていれば観客には想像がつくものですが、患者の病の真相はあまりに切ない。それまでじわじわと明かされてきた秘密が、一気にのしかかってくるような結末なのに、しかもその根幹はハウス医師たちチームには手のつけようがない、というのが。患者のその後について台詞で触れているだけ、という締め括りを冷淡に感じるかも知れませんが、それこそ医師の領分を弁えているからこそ、でしょう。原因を究明し、それが自分の専門分野にあるのなら最後まで面倒を見るが、そうでないなら本職に委ねるしかない。ちゃんとそういうところを偽っていないのも、このシリーズの美点です。変に突っこみすぎて、不自然なほどヒューマン・ドラマに仕立てたりしない。

 で、余韻を味わう暇もなく次のエピソードへ。

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