ここからは昨晩の、その後の出来事。
今回は、前にも何度かお付き合いいただいた取引先のM氏が何とか来られそうだ、ということで、折角ならば、と本日鑑賞するつもりでいた映画にもお誘いしてみました。我が家最寄りの駅で待ち合わせをして、そのまままずは渋谷へ――すごーく久しぶりに電車に乗った気がする。
年の瀬、しかもクリスマスを前にした最後の週末ということもあってか異様な人出の中をかいくぐり、道中食事を取り損ねたというM氏の腹ごしらえののち、シネセゾン渋谷へ。鑑賞したのは、特殊能力ゼロ、持ち合わせているのは妄想力と正義感だけ、というなりきりヒーローが活躍? する異色のヒーロー・アクション『キック・アス』(Culture Publishers・配給)。今年のしたまちコメディ映画祭で既にいちど鑑賞していますが、あまりの面白さに映像ソフトは絶対に押さえる、劇場公開されるなら是非とも支援したいと思い、初日には馳せ参じる覚悟を決めてました。
配給元の予算はけっこう乏しかったようですが、宣伝担当の方がTwitterを中心に地道なキャンペーンを続けたお陰でかなりの大盛況。M氏にもご満足いただけたようで、何よりでした。これも切実な事情で、公開館は少なめ、全国で順次上映、という形になっていますが、この動員が続けばもう少し規模を拡大してくれるかも。地方のお知り合いにも観てもらいたい! という熱心な方は平日でも駆けつけてください。私は……すみません他にも観たい映画いっぱいあるから。
劇場を出るとすぐにまた電車に乗り、新宿へ移動。今度は私も食事を戴きつつ打ち合わせ……の予定でしたが、どうも適当な店がない。結局M氏が目を留めたしゃぶしゃぶの店に入りました。美味しかった、美味しかったのですが、鍋物だとなかなか話もしづらいし、折角の食べ放題なので出来るだけ元を取ろう、と頑張った結果、はっきりと食べ過ぎた。このあと予定がないならともかく、徹夜イベントの直前に腹に貯めこみすぎたのは失敗でした。いや、本当に美味しかったんですが。
また一段落おいて、いよいよ今年最後となる新耳袋トークライブ76です。例年、最後の回は“憑き物落とし”と称し、けっこう中身のレベルも高い、という評判が立っているせいか、このところ私はかなり前のほうが確保出来ていた整理番号も今回は50番台、そして集客もかなりのものでした。
……ただ、率直に言えば、内容的にはいまひとつ。三分の二ぐらいは新耳Gメンらの取材映像のおさらいと今後の報告に費やされ、残る三分の一も、ちょっと趣が違う。少なくとも、ストレートな怪談、という感じではなかった。
ただまあ、今年一年を総括する内容にはなっていましたし、最後の1時間近くに亘った木原氏の話は、他の怪談イベントでは多分受け入れてもらえない、恐らくこの99%近くが常連、という異常な定着率を誇るこの会場だからこそ聴ける、共感を得られる内容だったので、決して不満はありませんでした。わざわざお越しいただいたM氏にとってはどうかなー、とは思いましたが、あとで窺うと、どうもM氏にとっても決して無縁の話ではなかったらしい。毎度ながら詳しく語ることは出来ませんが、ある意味とても巧くまとまっていた。
なおM氏はジョニー・トー監督作品を前々からご覧になっている方で、今回はこちらに見えるついでに、所持するDVDを2作品ほど持ってきていただき、お借りしました。続けて観ておきたい作品がまた別にある都合上、DVDの感想はふたたびジョニー・トー祭に突入しそうです。
……といいつつ、帰宅後、軽く眠ったあとに鑑賞したのは、一緒に「面白いから」と貸していただいたバナナマンのライブDVDだったりして。確かに面白い。眠気が取れたらすぐに作業に復帰するつもりだったのに、上の映画感想とこのライブDVDに気を取られて、まだ手をつけていなかったりする。このあと戻ります。戻るったら。……ライブDVDをBGVにしますけど。
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