レンタルDVD鑑賞日記その161。

『ヒーロー・ネバー・ダイ』のあと、『ザ・ミッション/非情の掟』と同年に製作されたジョニー・トー監督作品。死の淵に瀕した知能犯と、上司と対立している刑事との、行き詰まる頭脳戦を描いたサスペンスです。

 アクション的には控えめながら、鬼気迫る駆け引きでその分を補っている。少々超越的な部分もありますが、だからこそ次第に共鳴し、腹を探り合いながらも絆を築いていく過程が格好いい。この辺のジョニー・トー監督作品にはハズレがないのかも知れない。

 ……しかし、昨日といい今日といい、実は期せずしてタイミングぴったりの作品を選んでしまってます。昨日は『歓喜の歌』が使われてましたが、今日はエピローグがもろクリスマスでした。誰もそれらしいことをせず、ただ環境音で『ジングルベル』が用いられていることから窺えるだけですが、しかし私には却ってしっくりくる。

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