レンタルDVD鑑賞日記その208。

 とにかく怪奇動画の類が観たくて借りてきました。……が、正直ぬるいなー。ものすごくぼんやりとした像や、見間違いでないかい? としか思えないもの、或いは音声が主体で、いまひとつ怖くなければ、そもそもピンと来ないものばかり。ランキング形式にしていますが、1位はもうお馴染みの廃病院の少女だし、途中には、のちの新耳Gメン誕生のきっかけになった映像をごく断片的に見せているだけの代物もあったりする。そういう扱いなので、紛い物っぽい雰囲気は却って乏しいのですが、それだけにいっそう力不足を感じる出来でした。ナレーションはいいんですけど。

 ヒラリー・スワンクアカデミー賞主演女優賞を獲得した作品。いちど観ておきたい、と思いつつもなかなかタイミングが掴めず、ちょうど新たに発売したブルーレイが月額レンタルに登録されたので、リストに並べておいたらあっさりと届いてしまいました。

 なるほど、このヒラリー・スワンクは圧巻。最初は声が女性だからすぐに気づかれそうな、と思うのですが、いつしか普通に“男性”に見えてきてしまう。それだけに終盤の悲劇に打ちのめされます。境遇も悪かったのですが、周囲の人間を安易に悪人にせず、その葛藤を窺わせているので、余計に重々しい。観ても爽快感を覚えることはないでしょうが、確かに響くものがある傑作。

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