これをハシゴとは呼ばない気がする。

 本日は2本鑑賞しました……が、ハシゴとは言えない気がします。

 まずは朝、自転車にて渋谷へ。まだ体調が悪かったので、家を出てしばらくは「電車にしようかしら」と悩んでいたのですが、神宮球場あたりに到達するともーどうでも良くなりました。iPhoneGPSのブレに翻弄されつつ、10時40分ぐらいにどうにか渋谷着。駐輪場に自転車を入れて、まずはシアターN渋谷へ赴き、あとで観る作品のチケットを確保。それから渋谷駅を越えて、本日1本目のかかっている劇場、シネマライズへ。正面でガリガリ君のフェアをやっていて、買っていきたい衝動に駆られましたが、ガリガリ君は映画館で食べると厄介な気がするので我慢。

 本日の1本目は、未だに正体を伏せているストリート・アーティスト、バンクシーが初めて監督、アカデミー賞候補にもなった話題作、イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』(PARCO×UPLINK配給)

 ちょっと意外性のあるドキュメンタリーだ、と聞いたので、今日どーしても朝にいちど渋谷を訪れたかったこともあって、ついでに鑑賞してみたのですが……無茶苦茶面白かった。色々感じるところはありましたが、これは先入観をなるべく排して鑑賞した方がいいと思う。お薦めです。

 鑑賞後、別の劇場にてもう1枚チケットを確保、蕎麦屋にて昼食を摂ってから、自転車にてえっちらおっちらと帰宅。

 それから数時間後、今度は電車にてふたたび渋谷入り。あまりに時間が空いているうえ、いちど帰宅を挟んでいるので、これをハシゴとは呼びにくい。女性隊員の勇姿。

 目当ての作品は、4年目にして映画館進出を果たした、心霊馬鹿どもの祭典怪談新耳袋殴り込み!劇場版<関東編>』(KING RECORDS配給)。本日は初日につき、新耳Gメン勢揃いの舞台挨拶が行われるのです。最初に彼らが撮影した映像からずーっと観てきた者としては、この記念すべき初日はどーしても押さえたかったので、わざわざ朝にいちど渋谷入りして整理番号を確保したわけです。

 立ち見を入れたうえに最後には札止めとなる大盛況のなか、上映開始前に舞台挨拶が行われました。司会兼任の山口幸彦プロデューサー紹介のもと、ギンティ小林田野辺尚人、市川力夫、青木勝紀、後藤剛、村上賢司監督、木原浩勝諸氏が入場すると、場内は大騒ぎ。何というか、どこかの地方大会で優勝した同級生を迎える教室みたいな雰囲気でした。

意味不明のポーズ。 出揃ったところで始まり、なのですが、時間が短いところへ人数が多いのでもうぐちゃぐちゃ。とりあえず、いちおう成果はあったけど大らかな気持ちで観てね、というのはよく伝わりました。最初に現れた山口プロデューサーが、「本日は写真OKです」と登壇者に無断で許可を出したので、途中なんべんも客席でフラッシュが焚かれるという奇妙な状況の挙句、観客相手にフォトセッションを催すというサービスつき。私もけっこう写真を撮りましたが、正直あんまり華はないので、フォトセッションで撮ったおふざけとしか思えない1枚のみお披露目しておきます。

 出演者が退場したところで、予告篇なし、本篇から上映スタート。監督は豊島圭介氏からバトンタッチしましたが、実は村上監督は『殴り込み』が独立する前、ドラマ版『怪談新耳袋』に特典として収録されていた取材映像を構成、フォーマットを築いた方だったりするので、雰囲気はほぼ同じ。やっていることも、いつも通り実に不謹慎な馬鹿っぷり。成果としてはまあまあ、という具合ながら、大勢で笑いながら鑑賞するのが思いの外愉しい。劇場で観るのはどうか、とも思っていたのですが、これは案外正解なのかも知れません――場内ではひたすら笑っていたものの、あとで収穫を振り返ると急に怖さがこみあげてきますから。

 以降、シアターN渋谷にて1週間限定でレイトショー上映したのち、次の土曜日には『<沖縄編>』にバトンタッチ、そして8月10日にはさっさとDVDがリリースされます。東京じゃ観られない! とお嘆きの方もすぐに観られますのでお楽しみに、とは言い条、劇場まで訪れることが可能なら、いちど大勢で観る楽しみを味わっておいてもいいのではないでしょうか。何だかんだで、毎回誰かが挨拶に現れるようなので。

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