先週は同じ渋谷で朝一番の回とレイトショーを押さえる、というかなり変則的なハシゴもどきを実践しましたが、今日は本当にハシゴです。2週連続で、というより今月7度目のハシゴってどーよ、と自分でも思わなくもないですが、今日は先週に続いてのアレが外せなかったところへ、試写会が当たってしまったので致し方ない。
先週の様子からすると、ギリギリの現地入りでは入場できなくなる可能性もあったので、今週も朝にいちど渋谷入り。但し、試写会のスケジュールとの兼ね合いもあるので、朝に映画を観ることはせず、チケットを購入したあと、階下のアニメイトと近くの紀伊國屋書店で買い物をしていちど帰宅。昼食を摂り、一眠りしたあとで、もういちど出発。
訪れたのは、ちょうど日比谷と東京駅の中間あたりにある東商ホール。GTFトーキョーシネマショー2011の試写会に当選したのです――例によって2人ひと組での当選なので、誰かお誘いしようかとも思ったのですが、すぐあとにハシゴする都合上、観終わったらすぐ現地解散、というのはどうも申し訳ないので、1人で出かけた次第。
作品は、あの伝説的カンフー映画のリメイク――というよりは再創造と言ったほうがいいかも知れない歴史アクション大作『新少林寺/SHAOLIN』(Broadmedia Studios×Culture Publishers配給)。
大雑把な予備知識だけでもオリジナルとは別物、と解ってましたが、観ると本当に別物。主人公は冷酷な軍人、それが悲劇を境に少林寺に身を寄せ、慈悲の心に目醒めていく、という、オリジナル以上に“少林寺”という題材の精神をきちんと描いた作品になってます。その一方で、主人公の名前が“候杰”とリー・リンチェイの名前を一字貰っていたり、柱の上に片足で立つ如何にも少林寺っぽい修行の光景が盛り込まれていたり、とちょこちょこオリジナルへの敬意が窺える。ジェット・リー自身が参加していないのが残念ですが、その一方でジャッキーが実に彼らしいアクションを披露しているのが嬉しい。実にいいアクション大作でした。公開は11月ですが、カンフー映画ファンは楽しみにしていいと思います。
鑑賞後、地下鉄を乗り継いで渋谷へ。……東商ホールのすぐ近くに入口があったために、二重橋前駅から乗り込んだのですが、地下道をはるばる日比谷まで向かったあとで乗れば、30円安く上がることにあとで気づきました。まあ、歩く時間分短縮できたので良しとしよう。
赴いたのは先週に引き続きシアターN渋谷、作品も当然の如く、先週公開のアレの姉妹編、『怪談新耳袋殴り込み!劇場版<沖縄編>』(KING RECORDS配給)でございます。
上映開始前に、前回と同じ面子による舞台挨拶。華はありませんが盛り上がりはある。昨日まで上映していた<関東編>は、観たあとで妙な出来事に見舞われた、という話が相次いだため、急遽お清めの塩を劇場に設置するという対処をしたこと、また来場者のなかに沖縄出身の方がいて、この第2弾で訪れているN高原ホテルが、建設途中の段階で既に経営者がおかしくなっていて、あり得ない増築を繰り返したためにあんな迷宮のような有様になった、という話を聞かされたことなどに言及。聞いたあとで本篇を観ると、なるほど本当に異常なまでに入り組んだ作りになっていて、佇まい自体が異様でした。
最後には山口Pの誕生日を祝う、というこれからいったいどういう映画を鑑賞するのか忘れそーな流れののち、本篇へ。率直に言えば、映像的な収穫、という意味では<関東編>に劣る、と感じたのですが、しかし意外と目にする機会のない沖縄のスポットの映像と、その異様な佇まいだけでも結構強烈。平山夢明氏も語っている“SSS”の、住宅街からほんの少し入っただけであっという間に異界に突入してしまったような感覚、前述のN高原ホテルの佇まいなど、怪奇ドキュメンタリー愛好家は観ておいて損はないはず。そして、相変わらずのお馬鹿な挑戦ぶりは、やっぱり大勢で鑑賞するのが愉しいのです。
上映終了後にふたたび出演者が登場し、ちょっとした趣向で笑わせてくれましたが、説明するとネタばらしになってしまうので詳細は伏せます。
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